AI講座不要。寝てる間にAIが勝手に学んでくれる

AI講座不要。寝てる間にAIが勝手に学んでくれる

「AI活用講座」「プロンプトエンジニアリング入門」「ChatGPT完全マスター」。

こういう講座、最近めちゃくちゃ多いですよね。

結論から言います。 ある程度AIを触れる人なら、講座はいりません。

代わりに何をしているか。 AIに最新情報を毎晩集めさせて、それを読んでいます。


毎晩こんなものが生成される

僕が日常的に読んでいる「学習レポート」の一部を見せます。

学習レポート — 2026-03-28

学習価値の高いナレッジ TOP3

1. Claude Codeの実践知 — 構造と制約で引き出すコーディングエージェント活用術
   カテゴリ: ai | 学習価値: ★★★
   社内勉強会資料(87スライド)として、Claude Codeの「ハーネス構築」を
   体系化。「ハーネスの違い > モデルの違い」という実証的知見のもと...

2. 19.3万イベント・4,650ワークフロー分析:n8nユーザーが実際に構築するもの
   カテゴリ: automation | 学習価値: ★★★
   AIワークフロービルダーの大規模データレポート。
   ユーザーが「作りたいと思っているもの」と「実際に作るもの」のギャップを
   定量的に明らかに...

カテゴリ別サマリー
 accounting: 6件 / ai: 25件 / automation: 17件 / programming: 6件

これが、寝ている間に自動生成されています。

この日は54件の記事を収集して、重要なものを3本ピックアップしてくれました。 カテゴリごとに何件あるかも一目でわかる。

これを5分読む。 毎日しっかり見る必要もない。仕組みが毎晩動いているから、情報は溜まっていく。 気になったときにまとめて見返せばいい。 これが僕の「AI学習」です。


やっていることはシンプル

僕が作ったのは「ナイトバッチ」と呼んでいる仕組みです。 3ヶ月前に作り始めて、今も毎晩動いています。

全体のフローはこうなっています。

Windowsタスクスケジューラ(深夜2時)
  → Pythonスクリプト起動
    → Claude CLI(claude -p)が起動
      → 検索エンジン(Brave Search)から最新記事を収集
      → 自分の専門領域に関係あるものだけを選別・要約
    → ファイルとして自動保存
  → 読むだけ

もう少しだけ具体的に見せます。

事前に、自分が追いたいジャンルの検索キーワードを定義しておきます。

search_queries:
  - query: "AI agent framework 最新 2026"
    category_hint: "ai"
  - query: "バックオフィス RPA 自動化 中小企業"
    category_hint: "automation"
  - query: "会計 AI 自動化 freee"
    category_hint: "accounting"

Pythonスクリプトがこの検索キーワードと一緒にClaude CLI(claude -p、ターミナルからClaudeを呼び出せるコマンドラインツール)を起動する。あとはClaudeが検索エンジン(Brave Search)で最新記事を数十件集めてきて、自分の専門領域に関係あるものだけをピックアップし、考察付きのレポートを生成してファイルに保存。

あとは開いて読むだけです。


なぜ講座より強いのか

そもそも、僕に合う講座がない。

僕は中小企業の経理です。 「経理が作った、経理のためのAI講座」なんて、僕の知る限り存在しません。 しかも中小企業の経理は、会社ごとにやり方がバラバラ。 万人向けの講座で学べることには限界がある。

だから僕に必要なのは「学習」ではなく「研究」です。

こんな新しいツールが出た。使えそうなら試す。 他社でこういう自動化の事例がある。自分の業務に落とし込めるか考える。 技術調査とユースケース調査を組み合わせて、自分の仕事に使えるかどうかを判断する。

そのための情報収集を、AIが毎晩やってくれる。

しかも、実質タダです。

僕は普段からClaudeの月額定額サブスク(MAXプラン)を使っています。 日中は自分の仕事で使う。 夜は寝ている間にナイトバッチを走らせる。 サブスクの枠を寝ている時間にも使い倒しているだけなので、追加費用はほぼかからない。

僕は最近、YouTubeの解説動画を見るのすら億劫で、AIに要約させています。 その方がわかりやすい場合もある。

睡眠時間にすら成果が欲しい。 だから仕組みを作った。それだけです。


じゃあ誰でも作れるの?

正直に言います。 この仕組みを自分で作るには、多少のプログラミング知識が必要です。

コストとしては、Brave Searchの有料プラン(月額数ドル)と、Claude MAXのサブスク(月額定額)だけ。 追加の従量課金はかかっていません。 AI活用講座1本分の費用で、何ヶ月も回せる仕組みです。

ただ、一度作ってしまえば、あとは毎晩勝手に動きます。 僕はもう3ヶ月以上、この仕組みを回し続けています。 保守はほぼゼロ。たまに検索キーワードを調整するくらいです。

この仕組みの裏側にある設計思想と、もう少し踏み込んだ技術的な全体像は、別の記事で詳しく書く予定です。 「AIに部品を作らせて、自分で繋ぐ」という開発スタイルの話です。


講座が悪いわけじゃない

誤解のないように言っておくと、講座が全部ダメだとは思っていません。

「まったくの初心者が最初の一歩を踏み出す」には、体系的な講座は有効です。 ゼロから独学するより、人に教わった方が早い場面はあります。

でも、ある程度AIを触れるようになったら、あとは日々の情報収集で十分です。 わざわざ何万円も払って「最新のAI活用術」を学ぶ必要はない。

AIの進化に追いつく方法を、AI自身に任せる。 これが、僕が3ヶ月やってみた結論です。


次回は、この仕組みの裏側にある設計思想と全体像を書きます。 AIに部品を作らせて、自分で繋ぐという開発スタイルの話です。


山本大介(@daisuke_keiri) 経理4年 × VBA/Python × AI|バックオフィス自動化の実践知を発信中

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