バイブコーディングで作られたものを、経理業務で使わないでほしい

バイブコーディングで作られたものを、経理業務で使わないでほしい

バイブコーディングで作られたものを、経理業務で使わないでほしい

山本大介です。 経理をやりながら、バックオフィス業務の自動化をフリーランスとしてやっています。

今回は、バイブコーディングについて書きます。AIに自然言語で指示を出してコードを生成する手法のことです。

結論から言います。バイブコーディングだけで飯を食うのは無理です。そして、同じ経理の人には、バイブコーディングで作られたツールやテンプレートを信じて買わないでほしい。

僕自身がバイブコーダーだったので、その経験から理由を書きます。


バイブコーディングの現実

AIに指示を出すと、それっぽいものができます。画面は動くし、一見ちゃんと機能しているように見える。

ただ、「それっぽい」と「業務で使える」は別物です。

検算したら集計のロジックがズレている。想定外のデータが入ったら処理が止まる。AIに丸投げで作ったコードには、こういうことが普通に起きます。

たとえば、前月のシートのクリア処理が入っていない。前月と今月のデータが入り混じって、集計結果がぐちゃぐちゃになる。あるいは、弥生会計のデータはA列が空欄の行があるのに、A列に値があるかどうかでデータの有無を判断している。結果、データが0件として処理される。

経理で「動いているように見えるけど実は壊れている」は、毎月の損益計算に影響するということです。

バイブコーディングのハードルが下がれば、中身を理解しないまま売る人は確実に増えます。AIで作られたツールを買うとき、作った人が中身を理解しているかどうかを見てください。AIを使っているかどうかは関係ない。中身に責任を持てるかどうかが本質です。


僕自身がバイブコーダーだった

僕のプログラミングの入口は、バイブコーディングでした。経理の仕事をしながら、AIに指示を出して自分の業務を自動化していった。

最初から信用はしていませんでした。本当に大丈夫なのか確認するのが経理の仕事です。だから出力結果の検算と動作確認はやった。ヘッダーの仕様、セルの位置、集計方法。業務要件は自分で決めた。

正直に言うと、当時はコードそのものを深くは理解していませんでした。「検算して合っている」「動作確認して問題ない」。業務レベルの確認で運用していた。事故は起きていません。チェックすれば間違いに気づくからです。

ただ、それは自動化と言えるのか。出力が正しいか確認するために毎回残高試算表や分析表を見に行く。それでは手作業と変わらない。経理としては、信頼できないプログラムに業務を任せるという選択が結局できない。

あの段階のものを僕は絶対に買いたくない。自分で使う分にはリスクも自分で負える。他人の業務が止まったとき、原因を説明できないものは売れない。

だから、確信を持って「これは正しい」と言えるものを作るために、勉強して自分で確認できるようにした。VBAの構文を一から理解した。Pythonのエラーログを自分で読めるようにした。

今もAIはフル活用しています。何を作るか、どう動くべきかは最初から自分で決めていた。変わったのは、AIが出したコードを自分で読めるようになったことです。読めるから、正しいかどうかを判断できる。判断できるから、確信を持って業務に使える。バイブコーダーだった頃とは、そこが違います。

バイブコーディングを入口にすること自体は推奨します。僕がそうだったように、そこからスキルを積み上げていけばいい。


経理の業務を自分で自動化したい方へ向けて、具体的な方法を別の記事で書く予定です。

自動化を依頼したい方は、プロフィールのお問い合わせ窓口からご連絡ください。


山本大介|経理×自動化 経理実務4年。VBA・Python・AI活用。 バックオフィス業務の自動化が専門です。

→ プロフィールはこちら

この記事はnoteでも公開しています。